令和5(2023)年6月2日に降った雨は、吉田地域に思いがけない雨量と被害をもたらしました。
この頃、6月1日から3日にかけて梅雨前線が西日本に停滞し、この前線に向かって台風2号周辺の暖かく湿った空気が流れ込み大気の状態が非常に不安定となり、近畿地方、四国地方の太平洋側を中心に記録的な大雨が降りました。和歌山県北部では2日9時9分に大雨洪水警報、11時25分に土砂災害警戒情報、そして12時1分には「顕著な大雨に関する和歌山県気象情報」が発表されました。線状降水帯が発生し、長時間の降水となりました。
吉田地域においては、正午を中心に急激に雨量が増え、しばらくすると落ち着くという短時間での激しい雨量が被害をもたらしました。
正午頃の1時間雨量は70ミリを超え、この日の日雨量は金屋408ミリ、沼田401ミリ、上六川426ミリと記録されています。吉田地域の中心部を流れる早月谷川の水量は午後1時過ぎから2時頃がピークだったと思われます。
道路の冠水は、吉田橋の少し東から八幡谷の水が早月谷川に流れ込むあたりまでと、元鳥屋城石油ガソリンスタンドあたりから西に新伏羊橋手前のカヤノ谷からの水が早月谷川に流れ込むあたりでした。また、早月谷川南岸では比曽原橋周辺でも冠水しました。早月谷川沿いの道路に隣接する家屋では床上・床下浸水が発生しました。川原畑は全域が水没し、激しい濁流が通れる場となりました。川原畑の中ほどで50~60cm、下流の新吉田橋手前あたりの畑では2mぐらいにまで達する水嵩となりました。
今回の雨は、町内でもあちこちで道路の冠水や家屋の浸水など被害をもたらしました。県内では、特に海南・海草地方では大規模な道路の冠水、家屋の浸水が発生し、海南市では床上393、床下851という状況で、災害救助法が適用されるにいたりました。
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